衆院4補選、4月実施へ 岸田政権に中間評価

東京, 1月26日, /AJMEDIA/

 2021年衆院選の「1票の格差」訴訟で最高裁の合憲判断が下ったことを受け、衆院千葉5区、和歌山1区、山口4区の補欠選挙が4月23日投開票で実施されることが確定した。山口2区でも同時に行われる見通しで、岸田文雄首相の政権運営に対する中間評価を問う場となる。自民党は全勝を目指す構え。野党は一つでも勝利し、攻勢の弾みにしたい考えだ。
 焦点は千葉5区。薗浦健太郎元衆院議員=自民離党=が「政治とカネ」の問題で辞職したことによる補選で、与党に逆風となるのは避けられない。自民党県連は公募に着手。野党陣営は立憲民主、国民民主、共産の各党がそれぞれ候補者を発表し、日本維新の会も擁立を検討中。選挙協力の成否がカギを握る。
 和歌山1区は和歌山県知事に転じた岸本周平氏=国民民主離党=の議員辞職に伴う。自民党の鶴保庸介参院議員がくら替え出馬するとみられているが、調整は難航している。
 山口4区は安倍晋三元首相の死去を受けたもので、自民党県連は公募を実施。これに応じた同党下関市議の吉田真次氏の出馬が有力視されている。
 山口2区を巡っては、健康状態に不安を抱える自民党の岸信夫前防衛相が議員辞職の意向を党幹部に伝え、長男を後継にすることを模索している。3月15日までに辞職すれば、4月23日投開票となる。和歌山1区、山口2、4区とも主要野党の候補者は現時点で出ていない。
 自民党の茂木敏充幹事長は25日、党本部で記者団に「おそらく四つの選挙区で補選になる。態勢を整え、必勝を期したい」と強調。立民の泉健太代表は「千葉5区は何としても取りたい。他党とも力を合わせ、勝利の形をつくりたい」と語った。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts