花束手入れ「思い届くよう」 観光船事故の献花台公開―北海道・斜里町

東京, 5月11日, /AJMEDIA/

 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故を受け、斜里町内の体育館に設けられた献花台が10日、報道陣に公開された。これまでに全国から集まった花束は585束に上る。「思いが届くように」と願い、町職員らは花の状態を保つための手入れを続けている。
 体育館は犠牲者の遺体安置のため使われていた。献花台は当初、屋外に設置されたが、犠牲者14人の遺体が家族に引き渡されたため、2日に室内へ移された。今でも大勢が訪れ、メッセージを添えるなどした花を供えている。体育館入り口には、「皆さんが一日でも早く大切な人の元へ帰れますように」などと記されたカードが張られていた。
 北雅裕副町長は体育館前で取材に応じ、「遠い所では沖縄などから献花に訪れる人もいる。全国から寄せられた気持ちに対し、職員も率先して手入れに励んでいる」と話した。
 花の手入れをしている町職員の茂木千歳さん(56)は、「献花には亡くなった方への哀悼の思いや、不明者が家族の元へ戻れるようにという思いが込められている。少しでも長くきれいに、思いが届くようにしたい」と語った。

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