自分しかできない技で Xゲームズ制した片桐―BMXフラットランド

東京, 5月31日, /AJMEDIA/

アクションスポーツの祭典で若き才能が輝いた。自転車BMX男子フラットランドで、18歳の片桐悠(GLOW)が5月14日に千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われたXゲームズを制した。ステージ上で仲間らに胴上げされ、「昨年はリザーブで出られず悔しかったので、今年は優勝したかった」と喜んだ。
 非五輪種目のフラットランドは、平地でダンスのように華麗なトリック(技)を披露し、難易度や独創性などを制限時間内で競う。Xゲームズは8人によるトーナメント形式で実施。初出場の片桐は初戦で昨年の世界選手権を制した佐々木元を破り、勢いに乗った。
 前輪を浮かせたウィリー走行から、手と足を離して空中に体を投げ出しながら自転車を1回転させてつかむ「フルフリップ」が片桐の代名詞だ。習得に1年以上かかった大技で、決勝でも成功させた。「僕にしかできない技を武器にしたかった。本当にできるのかという不安もありながら、毎日ちょっとずつ練習してできるようになった」。
 新潟県長岡市出身。兄の影響で7歳から競技を始めた。権威ある国際大会で数々のタイトルを獲得した第一人者、内野洋平に才能を見いだされ、現在も地元の高校に通いながらアドバイスを受けている。「経験値が違うし、今も演技構成を考えてもらう。早く独り立ちして、大きな舞台で本気で戦いたい」と夢見る。
 フラットランドは、BMX発祥の米国でレース種目のライダーが暇つぶしに始めた遊びが起源とされる。2028年ロサンゼルス五輪で採用される可能性もあり、「なったら出る気満々。僕らも有名になりたい」と意欲は十分。「最終的にはBMXだけで生活していきたい」と未来図を描いている。

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