緊張感持ち、警護見直し 谷国家公安委員長・新閣僚インタビュー

東京, 9月9日, /AJMEDIA/

 谷公一国家公安委員長は8日、時事通信などのインタビューに応じ、安倍晋三元首相銃撃事件を受けた警察の要人警護の見直しについて、緊張感を持って取り組む姿勢を強調した。主なやりとりは次の通り。
 ―抱負は。
 正直、大変な時期に国家公安委員長を命じられたと思う。警護の見直しを着実に実施する必要がある。警察が苦い教訓を生かし切れているかが、安倍氏の国葬や先進7カ国首脳会議(G7サミット)で試される。緊張感を持ってやらなければいけない。
 ―これからの警護警備について。
 今後見直すべきことは、新たな警護要則に表れている。二度とこうした不幸な事件を発生させることがないよう、警察庁を指導することが委員長の役割だ。技術革新のスピードは速く、不断の見直しが必要となる。
 ―サイバー空間をめぐる脅威に対する取り組みは。
 サイバー犯罪集団による攻撃ではないかと言われることも起きた。サイバー空間の安全は、国民が安心して暮らせる社会の実現に不可欠だ。今年春に警察庁はサイバー警察局とサイバー特別捜査隊を設置したが、組織改正が功を奏したと言われるような取り組みが求められている。
 ―北朝鮮が日本人拉致を認めた日朝首脳会談から間もなく20年となる。拉致問題に対する思いや警察の取り組みは。
 いまだに全ての被害者の帰国が実現できておらず、近年逝去された被害者家族も少なくない。解決への道筋が見えていないことを申し訳なく思う。警察としても13件19人を拉致容疑事案と判断し、北朝鮮工作員ら11人を国際手配しているが、残念ながら実効ある状況になっていない。早期解決に向けて、政府一丸となった取り組みに貢献したい。

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