米中国防相があいさつ 短時間、関係改善焦点―アジア安保会議開幕

東京, 6月3日, /AJMEDIA/

【シンガポール時事】世界の国防相や軍幹部らが一堂に会する「アジア安全保障会議」(通称シャングリラ会合)が2日、シンガポールで3日間の日程で開幕した。オースティン米国防長官と中国の李尚福・国務委員兼国防相は2日の夕食会の会場で握手とあいさつを交わした。3月の李氏の就任以来、両者の顔合わせは初めて。
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 会議に先立ち、米国が正式な米中国防相会談の開催を打診したものの、中国は拒否していた。あいさつは短時間で、中身のあるやりとりはなかった。会場の映像では、オースティン氏が着席していた李氏に歩み寄って声を掛けた。
 会議はインド太平洋地域を中心に緊張する米中関係が焦点となる。昨年8月のペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問、今年2月の中国の偵察気球撃墜などを受け、米中関係は一段と悪化。しかし、5月に入って閣僚級の協議が行われるなど、関係改善を模索する動きも出ていた。

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