米、アルカイダ指導者殺害 弱体化必至―アフガンでドローン攻撃

東京, 8月3日, /AJMEDIA/

バイデン米大統領は1日、国際テロ組織アルカイダの最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者を殺害したと発表した。ザワヒリ容疑者は2001年9月の米同時テロに深く関与し、11年5月の米軍特殊部隊によるビンラディン容疑者殺害後はアルカイダを率いてきた。アルカイダの弱体化は避けられず、壊滅的打撃を受けた可能性がある。
 バイデン氏は国民向けのビデオ演説で「正義は下された。このテロリストはもうこの世にいない。世界中の人々はもうこれ以上恐れる必要はない」と強調した。
 米政府高官によると、殺害したのはアフガニスタンの首都カブールで、現地時間7月31日午前6時18分(日本時間午前10時48分)ごろだった。ザワヒリ容疑者が潜伏先の建物のバルコニーに出たところを、米当局がドローンから空対地ミサイル「ヘルファイア」を2発発射した。家族や一般市民にけがはなかった。米メディアは米中央情報局(CIA)が作戦を実行したと報じている。
 ザワヒリ容疑者はパキスタンとアフガンの国境付近に潜伏していると考えられていた。しかし、米当局は今年に入ってからザワヒリ容疑者が家族とともにカブールに潜伏中との情報を把握。バイデン氏は7月1日にホワイトハウスで情報当局幹部らから詳細な説明を受け、同25日に作戦実行を最終承認した。
 ザワヒリ容疑者は71歳だったとみられる。アルカイダの初期からビンラディン容疑者が全幅の信頼を置いた最高幹部で、長年ナンバー2として組織拡大に貢献した。ビンラディン容疑者の殺害後は求心力が低下したアルカイダを支えてきた。
 米紙ワシントン・ポストによると、殺害時にはカブール中心部の高級住宅地シェルプール地区で大きな爆発音が聞こえた。昨年8月にアフガン全土を掌握したイスラム主義組織タリバンの幹部もザワヒリ容疑者の居場所を把握していたとみられるという。

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