福島第1原発処理水、総合評価公表へ 韓国視察団、4日間の日程終了

東京, 5月26日, /AJMEDIA/

東京電力福島第1原発の敷地内に保管される処理水の海洋放出計画を巡り、韓国の専門家による視察団は25日、外務省で日本政府との総括的な協議を行い、4日間の視察日程を終えた。科学的根拠に基づき安全性を確認するのが目的で、視察団団長の劉国熙・原子力安全委員長は協議終了後、記者団の取材に「追加的な検証と確認作業を進め、総合的な評価内容を公表する」と表明した。
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 総括協議には、日本側から外務省、経済産業省、原子力規制委員会、東電の関係者が出席。韓国側は、23、24両日に現地を訪れ、放出関連設備を集中的に視察したことを踏まえ、規制委による安全検査や緊急事態時の電力供給確保などに関し、追加の説明を求めた。
 処理水放出の安全性評価を進めている国際原子力機関(IAEA)は6月末までに最終報告書を公表する予定。劉団長は、総合評価をまとめるに当たり「参考にせざるを得ない」と述べた。
 視察は、7日の日韓首脳会談で岸田文雄首相と尹錫悦大統領が合意し実現した。経産省の担当者は視察について「要望のあった設備をできる限り見てもらい、韓国側の理解が深まるように全力を尽くした」と語った。

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