知床事故運航会社の許可取り消しへ 法令違反複数確認―来月中旬にも処分・国交省

東京, 5月24日, /AJMEDIA/

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、斉藤鉄夫国土交通相は24日、事故を起こした運航会社「知床遊覧船」の事業許可を取り消す方針を明らかにした。海上運送法上、最も重い行政処分に当たり、事故を受けての許可取り消しは初めてとなる。
 国交省は同日、処分に必要な聴聞を実施することを桂田精一社長(58)に通知する。聴聞は6月14日に行われ、正式な処分は同月中旬となる見通し。
 同省は、事故翌日から実施している特別監査の結果も公表した。海上運送法違反が複数確認された上、昨年も事故を起こし特別監査を受けたのに、安全管理体制の改善が見られなかったと指摘した。閣議後の記者会見で斉藤国交相は「このまま事業を継続させると再び事故を起こす可能性が高いため、許可取り消しが適当だ」と説明した。

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