環境守り経済も好循環に 脱炭素化へ自治体支援―西村環境相・新閣僚インタビュー

東京, 8月18日, /AJMEDIA/

 西村明宏環境相は17日のインタビューで、今後の環境行政に関して「環境をしっかりと守って、経済も好循環に向かえるようにしたい」と述べた。脱炭素社会の実現に向けては「意欲的に取り組む自治体を継続的かつ包括的に支援していく」との考えを示した。
 ―「一丁目一番地」として取り組むことは。
 温暖化の問題にしっかり取り組んでいく。日本も線状降水帯など特異な気象状況になってきている。環境を守っていく議論をリードできるような仕事をしていきたい。公害による健康被害対策も環境省の原点の一つだ。
 ―経済産業省との連携の在り方は。
 環境をしっかり守ることは国民の健康や暮らしを守っていく上で必要だ。これまで以上に対応策を打っていかなくてはいけない。このことが経済を回していく上で足かせになるようなことはない。環境をしっかりと守って、経済も好循環に向かえるようにしたい。
 ―太陽光や風力発電といった再生可能エネルギーの導入をどう進めるか。
 地域経済活性化や災害に強い地域づくりといった課題解決につなげたい。脱炭素事業に意欲的に取り組む自治体を継続的かつ包括的に支援していく。地域と共生できる形で推進していきたい。
 ―カーボンプライシング(CP)については。
 官邸に設置された「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」で具体的な議論が今後なされる予定だ。CPについても(民間のGX)投資への支援と一体となった形でやっていけるように検討を進めていきたい。
 ―関西電力が風力発電計画を中止した。背景に地元の反対があった。
 再エネの最大限導入を推進していくことには変わりはない。ただ、地元自治体や住民の理解を得た上でしっかりと進めてほしい。地元住民に受け入れられ、再エネを活用・推進できるように環境省として支援していきたい。

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