犯人隠避容疑で園長告発 園児暴行巡り裾野市長―静岡

東京, 12月5日, /AJMEDIA/

 静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で、園児の足をつかんで宙づりにしたなどとして、元保育士3人が暴行容疑で逮捕された事件で、村田悠市長は5日、職員に暴行を口外しないよう口止めした犯人隠避の疑いで、桜井利彦園長を裾野署に刑事告発した。
 市によると、桜井園長は8月下旬に内部調査で暴行を把握しながら、職員に10月下旬、口外しないよう誓約書を書かせるなどして隠蔽(いんぺい)を図った疑いがある。
 園児への暴行は8月、市民からの通報で発覚した。内部調査で1歳児クラスを担当していた3人が6月以降、園児の足をつかんで宙づりにしたり、頭部を殴ったりするなど、15項目の不適切行為が判明。3人は処分を受けた後、退職した。
 県警は今月4日、暴行容疑で3人を逮捕。5日、静岡地検沼津支部に送検した。県と市も特別指導監査に入り、実態解明を進めている。
 村田市長は告発後に記者会見し、「誓約書を書かせるなど園長の対応は悪質だった。捜査が行われることを強く望んでいる」と述べた。8月に通報を受けながら市の公表が遅れたことを踏まえ、市長の給与2カ月分を全額カットするとともに、担当部長の更迭や職員の懲戒処分も行う方針を明らかにした。

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