気合入れ直す霧馬山 浮かない表情、笑顔に―大相撲夏場所

東京, 5月29日, /AJMEDIA/

2連敗で終え、霧馬山は支度部屋で浮かない表情を見せた。豊昇龍にもろ差しを許し、つり上げられた末に下手投げを食って完敗。「思い切りいけなかった。最後は勝って終わりたかった」。小声でぽつりと言った。
 尻すぼみの格好とはいえ、場所後の大関昇進が確実になったと伝え聞き、みるみる笑顔に。「うれしい。よかったと思う」と、喜びを抑え切れない。新関脇で臨んだ先場所で初賜杯を抱き、今場所も終盤まで優勝争い。安定した成績を残したことが評価された。
 取り直しとなった4日目の錦富士戦では続けて変化するなど、序盤は消極的な相撲もあった。佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「気になっていた。大関になれば、真っ向勝負でいってほしい」とくぎを刺す。成績だけでなく、内容も問われるのが看板力士。責任を果たす覚悟を求めた。
 むろん、霧馬山も「もっと稽古をして、勝ち越しとかよりも、大きな目標を立てて頑張っていくしかない」と気合を入れ直す。モンゴルの遊牧民の子として生まれた27歳。自ら貪欲に強い相手を求め、出稽古に励んで培ってきた地力がある。真価を問われるのは、これからだ。

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