死亡受刑者の一部映像消失 裁判所が証拠保全―名古屋刑務所

東京, 6月8日, /AJMEDIA/

名古屋刑務所(愛知県みよし市)で死亡した男性受刑者=当時(71)=の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟に絡み、同刑務所は7日、裁判所から証拠保全を命じられた監視カメラ映像を誤って一部消失したと発表した。
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 男性は昨年2月13日ごろから不調を訴え、3月1日に多臓器不全で死亡した。遺族側は適切な医療を受けられなかったと訴え、提訴前に証拠保全を申し立てていた。
 同刑務所によると、亡くなった後の昨年3月、男性の様子を記録した映像を刑務官らがDVDなど33点に保存した。裁判所に提出する前に改めて確認したところ、2月21日分が9時間余り消失していたことが判明。別の受刑者が映っており、保存する際に取り違えたという。
 同刑務所の山崎宗則総務部長は記者会見で、「遺族の方には申し訳ない。再発防止に努めたい」と述べた。原告側代理人の大野鉄平弁護士は「重大な死亡事案で、保管しておくべきものだった。遺憾だ」と話した。

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