林氏、ロシア発言時の対応焦点 G20外相会合

東京, 7月6日, /AJMEDIA/

 林芳正外相は5日の記者会見で、7~8両日にインドネシアのバリ島で開かれる20カ国・地域(G20)外相会合に出席すると発表した。最近の国際会議ではロシアが発言する際、ウクライナ侵攻への反発から西側諸国の退席が相次ぐ。今回はラブロフ外相が出席する見通しで、林氏がどう対応するかが一つの焦点となる。
 林氏は「国際秩序の根幹を揺るがすロシアのウクライナ侵略について、日本の立場をしっかり主張したい」と強調。ただ、ラブロフ氏の発言時に退席するかは「関係各国と連携して適切に対応する」と述べるにとどめた。
 国際会議での「抗議の退席」をめぐり、日本の対応は定まらない。4月のG20財務相・中央銀行総裁会議では、米英両国などが退席する一方、鈴木俊一財務相はとどまった。5月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合では、萩生田光一経済産業相が米国などと共に離席した。
 米国などはG20からのロシア排除を訴えるが、今年の議長国であるインドネシアは参加を容認。外相会合でも、各国の対応は割れる見通しで、日本は状況を慎重に見極める構えだ。
 もっとも、G20は各国の発言時間が短く、整然と退席するのは難しいとの指摘もある。外務省幹部は「ラブロフ氏の話を聞いた上できちんと反論するのも一つの考え方だ」と語った。

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