東京, 10月3日, /AJMEDIA/
競馬の世界最高峰レースの一つ、第101回凱旋(がいせん)門賞(GI、芝2400メートル)は2日、パリロンシャン競馬場で行われ、日本調教馬は過去最多の4頭が挑んだが、タイトルホルダーの11着が最高と惨敗に終わり、日本競馬界悲願の初制覇は来年以降に持ち越された。
日本では経験できない欧州のタフな馬場が雨の影響でさらに過酷なものとなった。タイトルホルダーは好スタートから淡々と逃げたものの、最後の直線で失速。手綱を取った横山和生騎手は「向こうの馬は走り慣れていると思った」と率直に言った。
優勝タイムは2分35秒71。同じ芝2400メートルで行われた5月の日本ダービーを、ドウデュースが制したタイムより10秒以上遅い。そのドウデュースにはデビューからコンビを組む武豊騎手が乗り、出走した20頭中19着だった。
同馬を管理する友道康夫調教師はレース前に馬場を確認した。「(自分も)歩きづらく、足を取られるようだった」と振り返った通り、ドウデュースは持ち前のスピードが深い芝にそがれ、軟らかい地面にスタミナを奪われて下位に沈んだ。
海外重賞2勝のステイフーリッシュは14着、2年連続出走のディープボンドも18着。競馬は馬場状態などの環境によって結果は左右されるが、日本と欧州の競馬が大きく異なることを思い知らされた。
ステイフーリッシュを管理する矢作芳人調教師は「まだまだ工夫が足りないと思う。すぐに対応できる馬や、パワーとスピードがある馬を連れてこられるように努力するだけ」と敗戦の弁を語った。