東京, 9月27日, /AJMEDIA/
今年度に予定していた日本の月探査機「SLIM」の打ち上げについてJAXA=宇宙航空研究開発機構は、来年度に延期することを明らかにしました。新型ロケットなどの打ち上げを優先するためだとしています。
これは、26日に開かれた国の宇宙政策委員会の小委員会でJAXAが示したものです。
月探査機「SLIM」は、当初は昨年度「H2Aロケット」で打ち上げられる計画でしたが、同じロケットに搭載される予定の別の人工衛星の開発が遅れたため今年度に延期されていました。
文部科学省などによりますと、開発中の新型ロケット「H3」の打ち上げを優先するなど発射場のスケジュールの観点から計画の変更が再度必要になり、来年度に延期したということです。
月探査機「SLIM」は月面への精密な着陸技術の実証が主な目的で、得られたデータは、宇宙飛行士の月への着陸を目指すアメリカの国際プロジェクト「アルテミス計画」にも利用されることになっています。