東京, 7月3日, /AJMEDIA/
日本が会場を盛り上げたのは前半までだった。後半はフランスに4トライを許し、終わってみれば19点差の完敗。プロップ稲垣は「後半はミス、反則を繰り返してしまった」と唇をかんだ。
前半はテンポの速い攻撃で主導権を握った。4点を追う14分、左右に大きく展開し、最後はナンバー8のタタフが力強く突破して逆転トライ。接点でも負けず、防御も機能して同点で折り返した。
しかし、後半はペースダウン。圧力を増したフランスの攻撃を止められず、反則が多発した。ラインアウトでも思うようにボールを確保できず、落球などのミスもあって、ほとんどの時間帯で敵陣に入れなかった。稲垣は「レベルの高い試合では、そういうミスでトライまで持っていかれる」。世界ランキング2位の壁は厚かった。
新型コロナウイルスの陽性者が続出し、メンバー変更を余儀なくされるアクシデントがあった。その中での戦いを、ジョセフ・ヘッドコーチは「(ワールドカップのある)来年に向けたファーストステップとしては、すごく良かった」と前向きに捉えた。1週間後の再戦では、どこまで食い下がれるか。