新種恐竜ステゴウロス、チリで発見 奇妙な尻尾で肉食恐竜を撃退

東京, 12月02日, /AJMEDIA/

南米チリの約7千万年以上前の地層から、新種の草食恐竜の化石が見つかった。尻尾の先にある平たい骨の塊を振り回し、肉食恐竜を撃退したようだ。研究チームは、戦車のような装甲と、こん棒のような尻尾を持つ鎧(よろい)竜アンキロサウルスの原始的な仲間にあたると考えている。謎に包まれた鎧竜の起源の解明につながる発見だという。

 チリ大学などのチームが、1日付の英科学誌ネイチャーに論文を発表(https://www.nature.com/articles/s41586-021-04147-1別ウインドウで開きます)した。

 恐竜の化石は、チリ領パタゴニアにある約7500万年前~約7200万年前(白亜紀後期)の地層から見つかった。頭から尻尾の先までの全長は推定約180センチ~200センチ。骨格の特徴から、4足歩行した鎧竜の仲間と考えられている。

 最大の特徴は尻尾で、先端部分の骨が融合し、シダ植物の葉っぱのような形になっていた。鎧竜の仲間には、尻尾の先にこん棒やトゲのようなものを持つ種がいるが、今回のような平たい骨の塊は知られていなかった。

 研究チームは恐竜の学名を、硬い骨が屋根のように覆った尻尾にちなみ、ギリシャ語の「屋根(ステゴ)」「尻尾(ウロス)」などから「ステゴウロス・エレンガッセン(Stegouros elengassen)」と付けた。

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