戦闘機供与、仏に期待 米英独は否定―ウクライナ

東京, 2月2日, /AJMEDIA/

ウクライナのメディアによると、レズニコフ国防相は1月31日、フランスが戦闘機の供与を巡る議論をけん引することに期待を示した。パリでルコルニュ仏国防相との会談後に述べた。マクロン仏大統領は30日、戦闘機の供与を「排除しない」との考えを明らかにしていた。
 一方、英首相官邸は31日、英国の保有する戦闘機は扱いが難しいため「実用的ではない」と供与を明確に否定。バイデン米大統領とショルツ独首相に追随した。ウクライナはロシアに対抗するため「最大200機」を要求しているが、主力戦車の供与を決めたばかりの支援国からは「拙速な議論は、市民の信用を損なう」(ショルツ氏)と戸惑う声が上がっている。
 ただ、レズニコフ氏は「どんな支援でも最初は『ノー』の段階を通過するものだ」と指摘。当初は否定された独製戦車「レオパルト2」についても、今では供与を決めた保有国による「戦車連合」ができたと述べ、「将来の『戦闘機連合』を信じている」と自信を示した。
 その上で、議論をリードする存在が不可欠だと語り、「それがここ(パリ)にいる理由だ」とフランスの指導力に期待を込めた。ルコルニュ氏も「タブーはない」と戦闘機供与はあり得るという立場を改めて説明した。
 兵器支援に前向きなポーランドでも議論は熟していないもようだ。モラウィエツキ首相は30日、F16戦闘機の供与を問われ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国と協調して取り組む意向を表明した。しかし、国内で自国の防衛力低下への懸念が噴出すると、翌31日には「ポーランドのF16を引き渡すという話はない」(同国高官)と釈明した。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts