役所資料、リポートに使って! 公務員人材の確保狙い―人事院

東京, 9月11日, /AJMEDIA/

 人事院は、公務員の人材確保の新しい取り組みとして、大学生向けのウェブイベントで授業やゼミなどのリポート作成に必要な情報を効果的に集める方法を紹介する。各府省が公表している会議資料や統計が、政府の施策を知る上で「宝の山」であることをPR。こうした資料を通じて公務員の仕事のイメージをつかんでもらう狙いもある。
 2022年度の春の国家公務員総合職採用試験の申込者数は1万5330人と、12年度の2万3881人から4割近く落ち込んだ。人事院が先月取りまとめた報告では「人材確保が最重要課題だ」と強調。学生向けの情報発信を強化することにした。
 ウェブイベントは9月29日に就職情報大手マイナビのサイトで約1時間配信。「実は、大学のリポートにも使えちゃう裏技、教えます。」と題したコーナーで人事院の担当者が説明する。
 各府省の白書や政策決定のため開く審議会の資料には貴重な情報が多く盛り込まれているが、膨大で探しにくい。イベントではホームページのどこから閲覧できるか、入手した情報をどう活用するかなどを解説する。文部科学省の科学技術・イノベーション白書、厚生労働省の労働政策審議会や経済産業省の未来人材会議の資料などを紹介する予定だ。
 人事院の担当者は人材確保について「さまざまな角度からのアプローチ方法を考えなければならない。まずは関心をもってもらうところからだ」と強調。民間企業の就職合同説明会に国家公務員のブースを出展することも検討している。

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