強風下で戦える力を パリ五輪目指す岡田、吉岡組―セーリング

東京, 5月30日, /AJMEDIA/

セーリングの470級は、来年のパリ五輪で混合種目に変わる。男女別だった2021年東京五輪で、日本勢はともに7位。その後は混合種目に転向し、「パリで金メダルを」と高い目標を掲げるのが男子の岡田奎樹(27)=トヨタ自動車東日本=、女子の吉岡美帆(32)=ベネッセ=組だ。
 世界で存在感を示したのが、4月上旬にスペインのマヨルカ島沖で行われたプリンセス・ソフィア杯だった。本場欧州のシーズン到来を告げる伝統レースで見事に優勝。マストを支えるワイヤの強度やセール(帆)の形状を試行錯誤してきたことが実り、快走。岡田は「やってきた成果が出てうれしかった」と手応えを口にした。
 ただ、5月の欧州選手権は8位。風が比較的穏やかだったソフィア杯とは違う強風下で速度を出す技術が、まだ足りないという。パリ五輪の舞台になる南仏のマルセイユ沖は、強い風が続くこともある。主に体重移動などでバランスを取るクルーの吉岡は、かじを握るスキッパーの岡田に対し、より早く的確な情報を伝えることが課題と考える。「そうすれば強風域でも戦える」と話す。
 8月の世界選手権(オランダ・ハーグ)で日本の五輪出場枠が懸かるが、2人の実力なら獲得は難しくない。視線の先にあるのは、五輪で脚光を浴びる活躍。「限界ぎりぎりを攻め、スピードを出すことに集中したい」と岡田。吉岡も「筋力アップなどに引き続き取り組みたい」と成長を誓った。

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