帰国便はUAEが用意 事実上の国外退去か―ガーシー前議員事件・警視庁

東京, 6月6日, /AJMEDIA/

 動画投稿サイトを通じた著名人への脅迫事件で、逮捕された前参院議員ガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)の帰国便は、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)側が用意したものだったことが5日、捜査関係者への取材で分かった。同国による事実上の国外退去措置だったとみられる。
ガーシー容疑者の携帯電話押収 動画投稿巡る脅迫事件―警視庁

 東谷容疑者は4日、UAEのドバイから成田空港へ到着し、逮捕された。警視庁捜査2課は5日から本格的に事情聴取を始め、動画制作の背景など詳しい事情を調べる。
 捜査関係者などによると、警察当局は5月下旬、捜査員をUAEに派遣し、同国当局に早期送還を働き掛けた。
 東谷容疑者はその後、現地の入管当局に事実上拘束され、旅券が失効したことから日本への渡航を認める一時的な書類により出国手続きをしたとみられる。帰国便はUAE側が用意。成田空港到着時、携帯電話1台以外に手荷物はなく、急きょ出国を余儀なくされた可能性がある。
 警察当局は4月、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、東谷容疑者を国際手配した。当初は所在などの確認を求める「青手配」だったが、身柄の拘束を求める「赤手配」に切り替わった。
 東谷容疑者はUAEを拠点に芸能人らの暴露話を動画サイトに投稿。著名人らに対し、「俺は誹謗(ひぼう)中傷も暴言もOKやと思っている」と発言し、脅迫したなどとして逮捕された。
 警視庁は昨年12月以降、東谷容疑者に再三、任意聴取を要請したが、応じなかったことなどから、暴力行為法違反容疑などで逮捕状を取得した。外務省の旅券返納命令を受け、東谷容疑者の旅券は4月に失効した。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts