岸田首相、トヨタで賃上げアピール 異例訪問、立民は警戒

東京, 6月18日, /AJMEDIA/

 岸田文雄首相は17日、トヨタ自動車の元町工場(愛知県豊田市)を視察し、豊田章男社長らと懇談した。自民党の首相による同社訪問は異例。参院選公示を22日に控え、賃上げに取り組む姿勢をアピールする狙いがある。トヨタ労組は愛知選挙区で国民民主党の候補を推薦しており、立憲民主党からは自民、国民両党の連携を警戒する声が出ている。
 懇談の冒頭、豊田氏は「自動車業界550万人の生活が懸かっている。今後も応援いただきたい」と要請。首相は「人への投資をリードしてほしい。官民協力で大胆な投資を実現していかなければならない」と呼び掛けた。脱炭素などについても意見交換した。
 政府筋によると、視察は国民のトヨタ労組出身議員が昨年12月の参院予算委員会で、「自動車整備士と車座対話をしてほしい」と要請したことがきっかけ。首相が野党議員の求めに応じて視察するケースは珍しいが、自民党は国民と連合を取り込むことで野党共闘の分断を図ってきた。

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