岸田首相、「倍増」論乱発で釈明 「強い意志示す表現」

東京, 5月14日, /AJMEDIA/

 「強い意志を示すことは大事だ。稚拙かもしれないが、表現の仕方として『倍増』を多用している」。岸田文雄首相は13日の衆院内閣委員会で、「令和版所得倍増」「資産所得倍増プラン」など政策の中で「倍増」という言葉を乱発していることについてこう釈明した。
 首相は昨年9月の自民党総裁選で「令和版所得倍増」を公約。党内外から現実的でないと批判を受け、就任後は徐々に使うのをやめたが、1月には「若者世代の世帯所得に焦点を絞った倍増」に言及。さらに「子ども政策に関する予算倍増」を表明した。今月5日のロンドンでの講演では「資産所得倍増プラン」をぶち上げた。
 自民党宏池会(現岸田派)を創設した故池田勇人元首相の看板政策「所得倍増」が念頭にある。
 13日の衆院内閣委で立憲民主党の泉健太代表から「倍増」は文字通りの意味かと問われた首相は「大きな方向性を示している。期限は区切っていない」と説明。泉氏は「倍増が好きなのか」と皮肉り、「倍増は1が2になることを指す。国民は期待している」と実現を迫った。

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