山梨知事に長崎氏再選 保守分裂制す

東京, 1月23日, /AJMEDIA/

 任期満了に伴う山梨県知事選は22日投開票され、無所属で現職の長崎幸太郎氏(54)=自民、公明推薦=が、自民党を離党した元県議の志村直毅氏(53)、元笛吹市長の倉嶋清次氏(74)=共産、れいわ、社民支持=の無所属新人2人を破り、再選を果たした。一部の自民県議が志村氏の支援に回った保守分裂選挙を制した。投票率は52.29%で、前回(57.93%)を下回った。
 同知事選は、4月の統一地方選の前哨戦として注目されたが、与野党の対決色は薄く、長崎氏の1期4年の県政運営への評価を中心に論戦が交わされた。長崎氏は同日夜、同県昭和町内で支援者らを前に「今後4年間、期待以上の成果を挙げるべく、しっかり努力していきたい」と述べた。
 長崎氏は、県内の医師会や建設業協会など多数の団体から推薦を得て、徹底した組織戦を展開。飲食店の新型コロナウイルス対策で第三者認証制度を先行して導入した実績などをアピールし、幅広い支持を集めた。
 志村氏は長崎氏に反発する自民県議に加え、自主投票とした立憲民主党の衆院議員の支援を受け、県政刷新を主張。長崎氏への批判票の取り込みを狙ったが、及ばなかった。倉嶋氏は子ども医療費の無償化などを訴えたが、浸透しなかった。

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