小津安二郎監督 戦前作品の家庭用フィルム 新たに確認

東京, 5月14日, /AJMEDIA/

日本を代表する映画監督、小津安二郎監督の生誕120年などを記念した講演が横浜市で行われ、家庭用に編集された戦前の作品のフィルムが新たに確認されたことなどが報告されました。
横浜市の「神奈川近代文学館」では、「東京物語」などの作品で知られる小津安二郎監督の生誕120年と没後60年を記念した企画展が開かれています。

13日は、作品の収集や研究をしている長野県立大学の築山秀夫教授が講演し、戦前の作品のフィルムが新たに見つかったことなどを明らかにしました。

築山教授によりますと、見つかったのは、昭和4年に公開された38分の短編喜劇映画「突貫小僧」を家庭用に20分ほどに再編集して販売された16ミリフィルムです。

この作品の完全版のフィルムは失われていて、これまでに見つかっていた短縮版のフィルムよりも画質が鮮明なうえ、カットされていたシーンも含まれているということです。

インターネットオークションに出品されているのを見つけたもので、築山教授は松竹の協力を得て、ことし秋に都内で公開する予定です。
築山教授は「新たな発見がたくさんありました。全世界にいる小津ファンに早くみてもらいたいです」と話していました。

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