宮本武蔵の肖像画 修復作業終える 肩衣の紋様も鮮明に 熊本

東京, 5月20日, /AJMEDIA/

晩年を熊本で過ごした、剣豪、宮本武蔵の肖像画の修復作業が終わり、武蔵の命日の19日、報道関係者に公開されました。

公開されたのは、熊本市西区の島田美術館が所蔵する宮本武蔵の肖像画「紙本著色宮本武蔵像」です。

2本の刀を手にして立つ武蔵の姿が描かれたこの肖像画は、死後まもない江戸時代初期の作品とみられ、数多く確認されている武蔵の肖像の元になったとされています。

劣化が進んで変色や傷みが目立つようになっていたため、去年5月から修復作業が行われていました。

修復作業は、一度水に湿らせて掛け軸から肖像画を外したうえで、傷んだり折れ目がついたりしたところに裏から和紙を貼り付けて補強したということです。

また、作業の過程で汚れも落とされ、武蔵の着ている肩衣に描かれた花びしの紋様が鮮明になったほか、くすんだ茶色に見えた縄状の帯も本来の青みがかった緑色になりました。

この肖像画は、10月7日から島田美術館で一般公開する予定だということです。
熊本市文化財課の松永直輝さんは「修復を経て、精緻な絵であることが感じ取っていただけると思う。ぜひ現物を見て作品の雰囲気と迫力を感じてほしい」と話していました。

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