宇宙飛行士の月着陸目指すNASA 試験飛行のロケットが発射台に

東京, 8月18日, /AJMEDIA/

宇宙飛行士の月への着陸を目指すNASA=アメリカ航空宇宙局は、今月末にも無人の宇宙船を打ち上げて月までの試験飛行を行う計画で、17日、打ち上げに使う大型ロケットを発射台に移動させる作業が完了しました。

NASAは、国際的な月探査計画「アルテミス計画」で、アポロ計画以来となる宇宙飛行士による月面の探査を目指していて、日本やヨーロッパも参加しています。

今月29日には、計画の第1段階として、新たに開発した宇宙船「オリオン」を無人の状態で打ち上げて月までの試験飛行を行う予定で、フロリダ州のケネディ宇宙センターでは17日、打ち上げに使われる大型ロケット「SLS」=スペース・ローンチ・システムを発射台まで移動させる作業が完了しました。

ロケットは全長およそ98メートルで、組み立て棟から姿を現すと、クローラーと呼ばれる巨大な車両を使ってゆっくりとしたスピードで運ばれ、およそ10時間かけて6キロほど離れた発射台に到着しました。

今回の試験飛行で宇宙船「オリオン」にはマネキン3体が載せられ、衝撃や放射線の影響など、将来の有人飛行に向けたさまざまなデータを収集し、月を周回しておよそ40日後に地球に戻る計画です。

NASAは当初、2024年までに宇宙飛行士を月に降り立たせることを目指していましたが、ロケットの開発が遅れ実現の時期に関心が高まっていました。

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