東京, 8月16日, /AJMEDIA/
世界遺産に登録されている奈良市の春日大社で灯籠に火をともして無病息災などを願う「中元万燈籠」が行われました。
春日大社の「中元万燈籠」は平安時代に始まったと伝えられ、毎年、お盆の時期に境内のおよそ3000基の灯籠に明かりをともし、無病息災や家内安全を願って行われます。
新型コロナの影響でことしは3年ぶりに参拝者を受け入れて行われ、14日の夜は午後6時ごろに参道に並ぶ「石灯籠」や、境内の「釣灯籠」などに次々と火がともされました。
本殿の前には「疫病退散」や「災害復興」などといった、ことばが書かれた灯籠も10基置かれました。
境内には灯籠の優しい明かりが暗闇を照らし出す幻想的な空間が広がり、訪れた人たちは写真に収めるなどして楽しんでいました。
神奈川県から夫婦で訪れたという50代の女性は「繊細な光でとても美しかったです。家内安全とコロナが早く終息するようにお願いしました」と話していました。