奈良 「富雄丸山古墳」を一般公開 盾形の青銅鏡や鉄剣出土

東京, 1月29日, /AJMEDIA/

過去に例がないような盾のような形をした青銅の鏡や大きな鉄の剣が見つかった奈良市の古墳が一般公開され、発掘現場をひと目見ようと多くの考古学ファンなどが訪れました。

奈良市の「富雄丸山古墳」は、4世紀後半に造られた国内最大の丸い形の「円墳」です。

今回、盾のような形をした精緻な文様の青銅の鏡や、波打つような形をした長さ2メートルを超える鉄の剣などが見つかり、当時の技術力の高さや古墳の埋葬のあり方を考えるうえで貴重な資料になると注目されています。

発掘現場では28日と29日、一般公開が行われ、29日も朝から大勢の考古学ファンなどが訪れました。

鏡と剣は保存処理中のため見ることはできませんでしたが、出土した場所に模造品が置かれ、訪れた人たちは見学用に作られた1周200メートルほどのコースに沿って歩きながら発掘現場を熱心に観察したりカメラに収めたりして古代のロマンに思いをはせていました。

近くに住む50代の男性は、「トレジャーハンティングの映画のような場面を目の当たりにできてロマンを感じる。国宝になるくらい貴重なものだと思うので、いつか実物を見たいです」と話していました。

京都市から訪れた小学5年生の男の子は、「古墳が造られた4世紀は史料のない空白の時代なので、こうした発見から古墳時代の謎が解けると思う。考古学はいつ何が見つかるかわからないので面白いです」と話していました。

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