太平洋島しょ国へ支援強化 中国念頭、初の外相会合―日米英豪など

東京, 9月24日, /AJMEDIA/

日米欧は22日、太平洋島しょ国への支援の枠組みである「ブルーパシフィックにおけるパートナー(PBP)」の初の外相会合をニューヨークで開催した。会合には島しょ国・地域の代表も出席。この地域で影響力拡大を図る中国を念頭に、日米欧が連携して協力を強化することを確認した。
 ブリンケン米国務長官は会合で「この協力関係は島しょ国の人々によって導かれるものだ。優先順位、アイデア、ゴール、将来への希望を聞かせてほしい」と訴え、関与を深めていく姿勢を示した。
 会合終了後に発表された共同声明によると、参加国は取り組み強化に向け、気候変動や海洋保護、資源開発など六つの分野で対話を進めていくことで合意。林芳正外相は「主権や透明性、説明責任といった共通原則のもとで協力を強化していく」と語った。
 米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官も会合後、枠組みは中国に対抗するものではないと説明。ただ、「中国はこの地域で野望を持ち、島しょ国の指導者に懸念を抱かせている」と述べ、警戒感を示した。

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