大型連休、議員外遊ラッシュ コロナ禍一服で4年ぶり

東京, 4月30日, /AJMEDIA/

コロナ禍の影響で減少していた国会議員の外遊が、4月下旬から5月上旬の大型連休(GW)で活発化する。27日付の衆参両院の公報によると、この期間中に外遊を予定している国会議員数は閣僚らを除き75人。感染拡大前の2019年とほぼ同水準となる見込みだ。
 訪問先は欧米、アジアなどさまざま。自民党の茂木敏充幹事長は30日から7日間の日程で米国、メキシコ、キューバを歴訪。ブリンケン米国務長官らとの会談を調整している。甘利明前幹事長も30日から訪米し、米政府関係者と会う。
 台湾との交流を長年続けてきた自民党青年局は昨年から訪台を再開。今年は鈴木憲和局長(衆院議員)らで構成する議員団が3~7日の日程で現地に赴き、蔡英文総統と会談する。来年1月の台湾総統選を見据え、各党の有力候補と意見交換する。
 一方、日本維新の会の鈴木宗男参院議員は参院議院運営委員会にロシアへの渡航を申し出、承認された。3日から5日間の日程だが、実際に訪問するかどうかは「まだ白紙の状態」(同氏)。ウクライナ侵攻で国際的非難を受けるロシアへの訪問に、党内からは懸念する声も上がっている。
 日越友好議員連盟会長を務める自民党の二階俊博元幹事長は5日からベトナムを訪問する。経済界関係者約60人の同行を含む計約100人の大所帯。今年3月に就任したトゥオン国家主席と会談し、交流を深めたい考えだ。
 新型コロナの感染症法上の位置付けが、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、GW後も活発な議員外交が続きそうだ。超党派の日中友好議連会長に就任した二階氏は近く中国を訪れる予定。日印協会会長の菅義偉前首相は7月初旬のインド訪問を調整している。

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