“地球に水や有機物”解明手がかりに はやぶさ2 サンプル分析

東京, 8月16日, /AJMEDIA/

日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星で採取したサンプルを詳細に分析したところ、特定の鉱物に有機物が含まれていることが新たに分かりました。研究チームは、地球に水や有機物が、どのようにもたらされたかなどを解明する手がかりになるとしています。

分析したのは、海洋研究開発機構高知コア研究所などの研究チームです。

小惑星「リュウグウ」のサンプルからは、これまで、アミノ酸が検出されたほか、現在のリュウグウになる前の天体に、大量の水があったと考えられることなどが分かっています。

研究チームは、サンプルに含まれる複数の鉱物を詳細に分析。

その結果「ケイ酸塩鉱物」という鉱物に、有機物が含まれていることを特定したということです。

この鉱物は、水を含有できる粘土鉱物の1種で粒が大きく、熱などの影響を受けにくいとされ、研究チームは、地球に水や有機物が、どのようにもたらされたかなどを解明する手がかりになるとしています。

伊藤元雄主任研究員は「『ケイ酸塩鉱物』は、地球にも身近にある物質で、かつては地球に水や有機物を安全に運んだ『ゆりかご』のような存在だったかもしれない」と話しています。

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