在日ロシア大使館外交官ら 戦勝記念日に合わせて「ソ連邦の英雄」ゾルゲの墓参り

東京, 5月9日, /AJMEDIA/

第2次世界大戦下で、対ナチス・ドイツ戦の勝利を導いた英雄と評価される旧ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの墓参りに、在日本ロシア大使館の外交官らが姿を見せました。友好国のベラルーシやアゼルバイジャンなどの6か国の大使らも参加していました。

リヒャルト・ゾルゲは、第二次世界大戦下の日本で、諜報活動を行った旧ソ連の大物スパイで、治安維持法違反などの容疑で逮捕、1944年に処刑されました。

ロシアでは、対ナチス・ドイツ戦の勝利を導き、祖国を救った「ソ連邦の英雄」として、今も評価されています。

「国際スパイ」として知られるゾルゲの墓は、東京都府中市の都立多磨霊園にあり、内縁の妻だった石井花子さん(故人)によって戦後、建てられました。

ゾルゲが「ソ連邦英雄」の称号を授与された1964年以降、駐日大使が日本へ赴任した際に、必ずゾルゲの墓に参るのが慣行となっていました。ソ連の崩壊後も、ロシアの駐日大使がそれを踏襲しています。

5月9日は、旧ソ連が第二次世界大戦でナチス・ドイツに勝利した戦勝記念日です。プーチン大統領がウクライナ侵攻について、どのような発言をするか焦点となる中で、6日午前、ロシアのほか、友好国のベラルーシ、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどの6か国の大使らがそろって、墓参りをしました。

ガルージン駐日大使は、「対ナチス・ドイツ戦に偉業を遂げた国際的な勇士、ゾルゲとその同志たちを顕彰したい」と話しました。

ロシアはウクライナ侵攻の理由について、旧ソ連とナチス・ドイツの戦いを引き合いに「非ナチ化」のためなどと繰り返し主張しています。

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