君主制廃止支持じわり増加 「元首と認めず」6割―カナダ

東京, 5月7日, /AJMEDIA/

【ニューヨーク時事】英連邦加盟国で英国王を国家元首とするカナダで、君主制廃止への支持が増加している。トルドー首相は「議論するようなことではない」と早期の体制変更に否定的だが、最新の世論調査では、約半数が英王室との関係見直しに賛同している。
 カナダのアンガス・リード研究所が4月に行ったオンライン調査では、チャールズ英国王に肯定的な感情を持つ回答者は28%。60%は「国家元首として認めることに反対」と答えた。
 「次世代のために君主制を続けるべきだと思うか」との質問には、52%が「そう思わない」と回答。維持派は27%だった。同研究所によると、君主制廃止の支持者は2016年ごろから増加傾向にあるという。
 カナダのメディアによれば、君主制廃止には憲法の改正が必要で、連邦議会の上下両院に加えて全10州の議会による承認が必須。憲法改正に関し専門家は、君主制以外の争点も浮上して議論が紛糾することが予想され「非常に困難だ」と指摘している。

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