北海道 日高地方に生息の小型チョウ増加か 国の天然記念物

東京, 5月21日, /AJMEDIA/

国内では北海道 日高地方のアポイ岳のみに生息する小型のチョウで、国の天然記念物にも指定されている「ヒメチャマダラセセリ」の調査が行われ、保護活動が続けられる中、去年に比べて個体数が増えたとみられることが分かりました。

ヒメチャマダラセセリは、焦げ茶に白いまだら模様がある大きさ3センチほどの小型のチョウで、国内では北海道 日高地方のアポイ岳のみに生息し、国の天然記念物にも指定されています。

近年、生息地の環境の変化などで減少していることから、日本チョウ類保全協会とポイ岳がある地元 様似町の町民団体「アポイ岳ファンクラブ」がヒメチャマダラセセリの成虫が発生する、毎年5月から6月にかけて個体数を確認する調査を行っています。

調査をしている研究者によりますと、ことしは1日およそ30匹の成虫を確認した日もあり、去年に比べておよそ3倍に増えたとみられるということです。

協会や町民団体のメンバーは去年から幼虫を育て、生息地のアポイ岳に戻す保護活動を始めていて、その成果が出た可能性があるとしています。
日本チョウ類保全協会の渡辺康之さんは「今後はヒメチャマダラセセリの卵を外敵から守り、個体数を保持していきたい」と話していました。

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