動物のキリン 好きなエサを食べられる確率考えて行動する傾向

東京, 5月8日, /AJMEDIA/

動物のキリンは、自分の好きなエサを食べられる確率がより高くなるような選択をする傾向があることが、スペインなどの研究チームの実験で分かりました。研究チームは「これまで考えられていたよりも多くの動物が、確率を考えて行動している可能性がある」と指摘しています。

これは、スペインなどの研究チームが4日、イギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表しました。

研究チームは、動物園が飼育する4頭のキリンで実験を行いました。

実験ではまず、キリンの好きなにんじんと、あまり好まないズッキーニをスティック状に切り、異なる割合で混ぜて入れた2つの透明な箱をキリンに見せます。

そして、研究チームの人間がそれぞれの箱から同時に一本ずつ、何を選んだか見えないように手で握ってキリンの前に差し出しました。

するとキリンは、実際の手の中身によらず、自分の好きなにんじんがより高い確率で出る箱から取り出したほうを選ぶ傾向があったということです。

研究チームは、キリンがにおいなどで選んでいる可能性を除くため、さまざまな条件で実験を繰り返したということで、にんじんの出る確率が高い箱からズッキーニを取り出したときも、こちらを選ぶ傾向がみられたとしています。

研究チームは「確率を考えた行動は霊長類など、比較的、脳の大きな動物で知られていたが、今回の研究結果はより多くの動物がこうした行動をとっている可能性があることを示している」としています。

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