元少年「殺すつもりなかった」 13年前の高2刺殺で初公判―神戸地裁

東京, 6月8日, /AJMEDIA/

神戸市北区で2010年、高校2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件で、殺人罪に問われた無職男(30)=事件当時少年=の裁判員裁判の初公判が7日、神戸地裁(丸田顕裁判長)であった。男は「刺したことは事実だが、殺すつもりはなかった」と殺意を否定した。
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 検察側は冒頭陳述で、事件の7カ月ほど前に同級生とのトラブルから高校を自主退学した男が、通り掛かった堤さんを一方的に襲ったと指摘。折り畳みナイフで何回も突き刺しており、殺意があったとした。
 弁護側は、男は事件当時「幻聴が聞こえるなど心神耗弱状態だった」と主張。殺意や責任能力を争う姿勢を示した。
 起訴状によると、男は10年10月4日夜、神戸市北区の歩道で、堤さんの鎖骨付近などを折り畳み式ナイフで多数回突き刺し、殺害したとされる。
 被害者参加した堤さんの父敏さん(64)は閉廷後に記者会見し、「30歳の被告に少年法を適用した裁判でいいのかという思いもある」と疑問を口にした。
 男が事件に関与したとの情報提供があり、21年8月に逮捕された。事件当時は17歳だった。

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