債務上限「無条件引き上げを」 共和党けん制―米報道官

東京, 1月9日, /AJMEDIA/

ジャンピエール米大統領報道官は8日、連邦政府の借入限度額を定めた「債務上限」の引き上げ問題を巡り、「議会は無条件で債務上限を引き上げる必要がある」と述べ、下院で多数派を握り、歳出削減を求める野党共和党をけん制した。
 債務上限は今年後半にも到達が迫っており、議会で与野党が合意できなければ、米国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まる。ジャンピエール氏はテキサス州に向かう機中で記者団に対し、「債務上限を利用した試みは成功しない」と強調。一方、「議会を迂回(うかい)する措置は検討していない」とも説明し、デフォルト回避に向けて双方の協力を訴えた。
 下院では、共和党内の少数の強硬派による造反で議長選出の投票が繰り返され、大きな混乱が生じた。強硬派の議員は歳出削減を強く主張しており、債務上限を巡り、共和党とバイデン政権との対立が激化するとの見通しが強まっている。

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