使用済みMOX燃料を再度燃料に 仏で実証研究へ 電気事業連合会

東京, 5月22日, /AJMEDIA/

大手電力会社でつくる電気事業連合会は、原子力発電所の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを再び利用する「プルサーマル発電」で使った燃料について、フランスの原子力企業に送って、再度燃料として使える物質を取り出す実証研究を行うと発表しました。

「プルサーマル発電」は、原発から出る使用済み核燃料を処理してプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜたMOX燃料を、一般の原発で利用するものです。

ただ国内では、使い終わったMOX燃料を再び処理する技術が確立されておらず、そのまま処分することも認められていません。

このため電力各社は、フランスの原子力企業「オラノ社」の施設に使用済みMOX燃料を送り、再度燃料として使える物質を取り出す実証研究を行うことを決めたということです。

電事連によりますと、「オラノ」社は使用済みMOX燃料を再処理した実績があるということで、実際にどの程度の量の使用済みMOX燃料を日本から送るかなどは今後の協議で決めるとしています。

また、実証研究で作られた燃料や、再処理に伴って出る高レベル放射性廃棄物の扱いも、今後検討するということです。

国内では、3か所の原発にあわせておよそ42トンの使用済みMOX燃料が保管されていて、政府は、2030年代の後半をめどに再処理する技術を確立させたいとしています。

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