人工衛星の軌道投入に初成功 韓国の国産ロケット、再挑戦で

東京, 6月22日, /AJMEDIA/

韓国初の国産人工衛星発射用ロケット「ヌリ号」が21日、南西部・全羅南道の羅老宇宙センターから打ち上げられた。人工衛星を高度700キロまで運び、宇宙空間の目標軌道に乗せることに初めて成功した。昨年10月の打ち上げでは軌道投入に失敗しており、再挑戦だった。
 科学技術情報通信省によると、計画通りに上昇し、目標高度で搭載していた1.3トンの衛星模型と実物の性能検証衛星を分離し、衛星を軌道投入した。ヌリは韓国の古い言葉で「世の中」や「世界」を意味し、全長約47メートル、重量200トンの3段式液体燃料ロケット。韓国政府が航空宇宙産業を中心とする約300社の技術を集め、独自開発した。今後2027年までに4回打ち上げるという。
 1トン以上の実用レベルの人工衛星打ち上げ能力を保有しているのは、世界で日本や米国、中国、欧州など6カ国・地域だけ。李宗昊科技相は「自国から自らの手で造ったロケットを打ち上げる7番目の国になった」と喜んだ。尹錫悦大統領は「航空宇宙庁を設置し、産業を支援する」と表明し「宇宙強国」に向け「共に努力しよう」と呼び掛けた。

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