中国3隻目の空母進水 習氏ゆかり「福建」と命名―党大会へ実績誇示

東京, 6月18日, /AJMEDIA/

中国の上海で17日、同国にとって3隻目の空母「福建」が進水した。国営中央テレビが進水式の様子を伝えた。国産空母としては2隻目で、就役は早ければ2024年ごろとの見方がある。軍事力の象徴と位置付けられる空母の整備を通じて、秋の共産党大会で3期目を目指す習近平総書記(国家主席)が大きな実績を誇示した形となった。
 国営メディアによると、進水式には中国軍制服組トップの許其亮・中央軍事委員会副主席が出席した。空母は満載排水量8万トン超で、平らな甲板を採用し、リニアモーターを使って効率的に艦載機を射出する「電磁カタパルト」が装備された。
 名前の由来となった福建省は習主席が長く勤務した地で、台湾にも近い。テレビの映像では、3基のカタパルトとみられる構造物の上に「世界一流の軍隊を建設する」などのスローガンが掲げられた。
 現有の空母は、旧ソ連製の船体を改修した「遼寧」と、国産の「山東」の2隻。3隻目は当初、4月の海軍創設記念日に進水するとみられていたが、上海市の新型コロナウイルス感染拡大による作業の遅れが指摘されていた。同市のロックダウン(都市封鎖)解除を経て、7月1日の共産党創立記念日の前に進水が実現した。

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