中国の習主席、ゼロコロナ「勝利宣言」 防疫は新段階に

東京, 1月1日, /AJMEDIA/

中国の習近平国家主席は12月31日、新年を迎えるに当たり恒例のテレビ演説を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を巡り「未曽有の困難に打ち勝った」と事実上の勝利宣言をした。その上で「防疫措置は新たな段階に入った」と述べた。
 習政権はゼロコロナ政策を12月に急転換したことで、極めて短期間のうちに感染爆発を招いた。全国各地で医療体制が逼迫(ひっぱく)し、高齢者を中心に死者が多数出ているとされる。中国メディアによると、内陸部・四川省の調査では、住民の感染率が既に60%を超えている。
 習主席は「感染発生以来、状況に応じて防疫措置を最適化し、人々の命と健康を最大限守ってきた」と強調するとともに、医療従事者らの労をねぎらった。一方で「依然、大変な局面にある」と認め、「団結こそ勝利だ」と全国民に訴えた。
 また、台湾を巡っては、このところ中国軍が台湾周辺で統合演習を行うなど緊張が高まっているが、習氏は演説で「手を携えて進もう」と台湾の人々に呼び掛けた。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts