与野党党首ら東奔西走 事実上の選挙戦、初の週末

東京, 6月19日, /AJMEDIA/

 与野党党首らは18日、参院選(22日公示、7月10日投開票)に向け、全国各地で支持を訴えた。通常国会が閉幕し、事実上の選挙戦に入って最初の週末。岸田政権の中間評価が問われる中、各党の論戦が熱を帯びた。
 岸田文雄首相(自民党総裁)は山形市で党県連大会に出席。その後の街頭演説で「新型コロナウイルスとの戦い、平和を守るための戦い、暮らしを守るための戦いだ」と指摘し、「政治の安定」を訴えた。同党は山形選挙区(改選数1)で独自候補の擁立見送りに一時傾き、準備の遅れも指摘されている。
 公明党の山口那津男代表は最重点区の兵庫選挙区(改選数3)に入った。神戸市で「物価が上がりすぎないよう、さまざまな対策を取ってきた」と実績をアピール。「全力で賃上げを進めていく」と約束した。
 これに対し、立憲民主党の泉健太代表は東京都板橋区などで街頭演説し、商店街も練り歩いた。記者団に「物価高対策をしない与党は政権を運営するに値しない」と強調。日銀が大規模金融緩和策の維持を決め、円安・物価高が一層進む可能性があることに関し、「コンビで国民からそっぽを向かれる」と語った。
 日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は札幌市で「政権に緩み、たるみ、おごりがあるのではないか。首相は聞く力はあるが、実行しない」と断じた。
 共産党の小池晃書記局長は東京・JR中野駅前で街頭に立ち、「首相は『敵基地攻撃能力』を『反撃能力』と言い方を変えた。しかし、相手から攻撃される前にたたくのだから反撃ではない。専守防衛を投げ捨てることになるのではないか」と批判した。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は東京都の小池百合子知事と東京・JR新宿駅前でそろい踏み。玉木氏は「東京から日本の大改革につながる試みを力を合わせて取り組んでいきたい」と述べた。小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出のため設立した「ファーストの会」は東京選挙区(改選数6)に新人を立て、国民が推薦している。

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