マツタケの全遺伝情報の解読成功 千葉の研究所などのグループ

東京, 5月24日, /AJMEDIA/

高級食材として知られるマツタケのすべての遺伝情報の解読に初めて成功したと、千葉県にある「かずさDNA研究所」などのグループが発表しました。人工栽培や種の保全につながる成果だとしています。

マツタケの遺伝情報を解読したのは「かずさDNA研究所」の白澤健太室長などのグループで、DNA研究に関する国際的な科学雑誌に報告しました。

研究グループは、1度に長い配列を解析できる新たな技術を使って、マツタケの遺伝情報をすべて解読することに初めて成功しました。

解読の結果、マツタケには、染色体が13本、塩基対と呼ばれる遺伝情報を伝える2つひと組になった物質がおよそ1億6000万あり、形や味、香りなど、性質を決めるのに関わる遺伝子がおよそ2万2000個あることがわかったということです。

マツタケはIUCN=国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定していて、研究グループは遺伝情報をもとにマツタケが育つ際に必要な物質や、特有の香りや味を生み出す遺伝子を特定することができれば人工栽培の実現や種の保全につながるとしています。

白澤室長は「きのこ類で全ゲノムを解読した報告は初めてだ。マツタケの生態を遺伝情報から解明することで、将来、マツタケの人工的な生産につながる成果と考えている」と話しています。

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