ボルソナロ氏支持者が議会侵入 選挙結果に異議3000人集結―大統領、治安権限を国に移管・ブラジル

東京, 1月9日, /AJMEDIA/

ブラジルの首都ブラジリアにある連邦議会や大統領府、最高裁に8日、先の大統領選の結果に異議を唱えるボルソナロ前大統領の支持者多数が侵入し、破壊行為を働いた。1日に就任したばかりのルラ大統領は治安権限を地元自治体から連邦政府に移す「連邦介入令」を出し、事態収拾を図っている。地元メディアによると、議会一帯に集結した支持者は少なくとも3000人に上った。
 ルラ氏は視察先のサンパウロ州から緊急の国民向けメッセージを出し、ボルソナロ氏支持者らの行動を「無責任で反民主主義的、破壊的なファシストの行為」と非難。「前代未聞の出来事であり、参加者は罰せられなければならない。破壊者たちへの資金提供者が誰なのかも調べる」と述べ、参加者やボルソナロ氏の責任を追及する構えを見せた。
 一方、米国に滞在中のボルソナロ氏はツイッターで「法にのっとった平和的なデモは民主主義の一部だが、略奪や公共施設への侵入は法を逸脱している」と支持者に呼び掛け。その上で「現在のブラジルの長による私への根拠のない非難は受け入れられない」とルラ氏に反発した。

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