ペレさんに最後の別れ FIFA会長、加盟国に追悼要請―ブラジル

東京, 1月3日, /AJMEDIA/

「サッカーの王様」と呼ばれた元ブラジル代表で、昨年末に82歳で死去したペレさんの葬儀が2日、プロデビューから19年にわたり在籍した名門サントスの本拠地スタジアム(サンパウロ州サントス市)で始まり、大勢のファンが最後の別れを告げた。ペレさんは昨年12月29日、結腸がんの転移による多臓器不全のため、サンパウロ市内の病院で死去した。
 ペレさんのひつぎは、ピッチ中央に設営された巨大なテント内に安置された。気温が30度に達する中、数時間待ちでスタジアムの外に列をつくったファンらは芝生を横切ってひつぎに向かい、ブラジルが生んだ不世出の英雄の冥福を祈った。
 式に参列した国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は「王様は永遠だ。われわれは深い悲しみを感じるとともに、笑顔も浮かべている。なぜならペレは全ての人々を笑顔にさせたからだ」と述べた。その上で、加盟211カ国・地域に対し、試合の際に黙とうを促すとともに、少なくとも国内の一つのスタジアムにペレさんの名前を冠することを提案した。
 式は3日午前まで24時間にわたり挙行され、3日には就任したばかりのルラ大統領も弔問に訪れる。ペレさんのひつぎはサントスの墓地に納められる。

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