ノーベル賞 “有力候補に日本人3人” 英学術情報会社が発表

東京, 9月22日, /AJMEDIA/

ことしのノーベル賞の発表が来月3日から始まるのを前に、イギリスの学術情報サービス会社が、今後受賞が有力視される研究者として日本人3人を含む20人を発表しました。

発表したのは、世界中の研究論文を分析するイギリスの学術情報サービス会社「クラリベイト」で、ノーベル賞の受賞が有力視される研究者に世界4か国の20人を挙げました。

このうち日本人は、
▼ノーベル生理学・医学賞の有力候補として、
▽東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野長の、長谷川成人さん。
▼ノーベル物理学賞の有力候補として、
茨城県つくば市にある物質・材料研究機構の
▽谷口尚フェローと、
▽渡邊賢司主席研究員の合わせて3人です。

長谷川さんは、脳や脊髄の細胞内でできる異常なたんぱく質が、全身の筋肉が徐々に衰えるALS=筋萎縮性側索硬化症などの発症に深く関わっていることを実験で特定したことなどが評価されました。

谷口さんと渡邊さんは、住宅用断熱材や耐火ガラスなどに使われる物質の「ホウ素」と、「窒素」で構成する特殊な結晶を高い純度でつくる技術を確立し、次世代の材料研究に大きく貢献したことが評価されました。

「クラリベイト」は、世界の研究者が発表したおよそ5500万本の研究論文などの分析をもとに受賞者を予測していて、これまで有力候補として挙げた研究者の中から、64人がノーベル賞を受賞しています。

ことしのノーベル賞の発表は、
来月3日の生理学・医学賞から始まり、
4日に物理学賞、
5日に化学賞、
6日に文学賞、
7日に平和賞、
10日に経済学賞の発表がそれぞれ行われます。
表記変更のおことわり
NHKでは、長年にわたって「ノーベル医学・生理学賞」という表記を、なじみがあって定着しているとして使用してきましたが、ノーベル財団の公式発表が用いている順番の「生理学・医学賞」が日本の公的な文書などでも使われるようになり、使用が広がっているため、ことしから公式の表記に合わせる形で「ノーベル生理学・医学賞」とお伝えします。

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