ドイツ、教育の優位揺らぐ EUで拡大続く中

東京, 1月24日, /AJMEDIA/

ドイツが誇る欧州最大の経済力を支えてきた教育面での優位が、揺らいでいる。ロイター通信が21日に入手したドイツ経済研究所(IW)の調査結果は「近年の欧州連合(EU)での教育の力強い拡大から、ある程度取り残されている」と分析した。
 IWの調査によると、25~64歳の労働者で職業訓練や高等教育を受けていない人の割合は、EU全体で27%(2011年)から20.7%(21年)に低下したのに対し、ドイツでは13.4%から15.2%に上昇。25~34歳の若年専門職では、大学や職業専門学校で高等教育を受けた人の割合がEUの平均41.2%に対し、ドイツは35.7%にとどまった。
 ドイツは、他の欧州諸国と比べ教育水準が高く、優れた教育と職業訓練制度による高い技術力が高品質の製品やサービスに寄与してきた。IWは「デジタル化、脱炭素化、脱グローバル化といった状況で労働者に求められるものが変化する中、労働者ができるだけ高水準の資質を身に付けることが、ドイツや欧州にとって一層重要になっている」と指摘した。

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