トルコ地震、死者1万9000人に シリアで人口の半数が被災

東京, 2月10日, /AJMEDIA/

トルコ南部で6日未明に発生した大地震による死者は9日、隣国シリアと合わせて1万9000人を超えた。行方不明者の生存率が下がるとされる「発生から72時間」を過ぎ、犠牲者が大幅に増えることへの懸念が高まっている。いてつく寒さの中、両国の被災者は厳しい環境に置かれている。
 トルコ・メディアなどによると、同国内ではこれまでに1万6546人の死亡が確認された。負傷者は6万人以上。AFP通信によれば、シリア側では3162人の死亡が判明した。国連は8日、内戦下のシリアで人口の約半数に当たる約1090万人が被災したと発表。同国に駐在する国連のベンラムリ調整官は「人々は既に(内戦で)悲惨な状態だった上、突然地震に襲われた」と語った。
 トルコの被災地では行方不明者の捜索や、倒壊した建物の下敷きになった人の救出活動が続いている。アナトリア通信によれば、8日には8歳の女児や59歳の女性が助け出された。
 一方、救援の遅れなどトルコ政府の対応を批判する声も出ている。エルドアン大統領は8日に被災地を視察した際、初動の不備を認めた上で、被災世帯に見舞金1万リラ(約7万円)を支給すると発表した。

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