ディープ最終世代が快挙 オーギュストロダン、英ダービーV―競馬

東京, 6月6日, /AJMEDIA/

3日に行われた英国競馬の3歳クラシックレース最高峰、第244回英ダービー(GI、芝約2400メートル)で、ディープインパクト産駒のオーギュストロダン(アイルランド)が優勝した。日本が生んだ名馬の「最後の血」が、近代競馬発祥の地で快挙を成し遂げた。
〔写真特集〕時代を駆け抜けた名馬 ディープインパクト

 エプソム競馬場で、14頭が出走したレース。オーギュストロダンは最後の直線で父譲りの末脚を繰り出すと、先に抜け出した馬とのたたき合いを制した。1番人気に支持され、12着と期待を裏切った英クラシック1冠目の2000ギニー(GI、芝約1600メートル)の雪辱を見事に果たした。手綱を取ったライアン・ムーア騎手は「とてもスムーズな競馬ができた」と胸を張った。
 ディープインパクトは2019年7月にこの世を去り、現3歳が最後の世代。今回の勝利で、初年度産駒から13年連続で国内外のクラシック馬を送り出した。英専門紙レーシングポストは「彼の功績は計り知れない。彼が残した3歳馬は世界に12頭しかいないが、そのうちの1頭が頂点に立った」と伝えた。
 管理するエイダン・オブライエン調教師は英ダービー9勝目。欧州を代表する名伯楽は、デビュー当初からオーギュストロダンの才能にほれ込む。「彼の動きはとても良く、目を見張るものがあった。私が見てきた中で最も特別な馬」と評価する。
 競馬界では「名種牡馬は晩年に大物を出す」と言われる。日本国内では20年にディープの子、コントレイルが無敗で3歳クラシック三冠を達成。オーギュストロダンの今後に注目が集まる。(時事)

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